日本音楽コンクール作曲部門の審査会に係る変更について弊協会の要望と質問への再回答のお願い


2018年5月5日付で日本現代音楽協会が日本音楽コンクール委員会に対し送付した「日本音楽コンクール作曲部門の審査会に係る変更についての要望と質問」に対し、10月30日付で日本音楽コンクール事務局より下記の文書が届きました。
日本現代音楽協会は、再度日本音楽コンクール委員会に対し、以下の文書を送付いたしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年11月26日

日本音楽コンクール委員会 御中

日本現代音楽協会
会長  近藤 譲

日本音楽コンクール作曲部門の審査会に係る変更について
弊協会の要望と質問への再回答のお願い

5月5日付で差し上げた「日本音楽コンクール作曲部門の審査会に係る変更についての要望と質問」へのご回答(10月30日付)を拝受いたしました。
ご回答によれば、弊協会からの要望については、その趣旨を今後の運営の参考にして下さるとのことですので、その点に関しましては御礼を申し上げます。しかし、ご回答には、弊協会からの質問に対してはお答えもご見解も何一つ示されておらず、実質的に回答を拒否する姿勢を明らかになさったと受け取らざるを得ないのは、極めて遺憾です。

此度のご回答では、コンクール規約に述べられているコンクールの趣旨を再記して確認したうえで、「今回の作曲部門の審査・選出方法の変更もこの趣旨に沿うものであり、詳細についてはご指摘の毎日新聞紙面でお伝えしたことが全てです」と述べられております。これによって、当該の毎日新聞の記事に示された審査方法変更の理由が、記事の執筆者である梅津時比古氏個人の解釈に基づいた見解ではなく、日本音楽コンクールの公式な見解であるということが明確になりました。
弊協会は、5月5日付の質問において、作曲部門の審査・選出方法の変更の理由のうち、「経費の削減」以外の二理由―即ち、「本選の演奏において、譜面通りに演奏されないことが起こり得る」、そして、「譜面審査の点数と、演奏を聴いての点数に開きが出る場合がある」―について、それらが非論理的で到底納得できるものでないことを既に指摘致しました。そして今、それらの理由が、貴コンクールが掲げる公式の理由であることが明らかになったわけですので、ここに改めて、日本音楽コンクールの運営責任をお持ちである貴委員会に、弊協会の指摘にも拘わらずそれらの理由に正当性があるとお考えになることの説明を、論理的に納得し得る形でお示し下さるようお願いするものです。
また、「経費の削減」につきましても、作曲部門だけにそれが課せられた理由についてご説明ください。
ご回答には、「もとより、意思決定のプロセスなどについては外部に公表しておりません」
とあり、その点は理解いたしますが、上記に再回答をお願い申し上げていることは、「意思決定のプロセスではなく」、「決定の理由」です。音楽コンクールに限らず、公的な活動を行う機関は、その運営上の重要な決定について、その理由を公にすることが求められるのは当然のことです。ましてや、貴コンクールは、毎日新聞社と日本放送協会という、日本の報道界を代表する機関によって主催されています。公的説明責任を第一義的に尊重し、それを確保することを使命の一つとして掲げている報道機関が、自らの主催する公的事業においてその公的説明責任を果たし得ないとすれば、その報道機関自体の公共性と信頼性が疑われることにも繋がりかねません。
本件につきましては、既に他のメディアでも取り上げられており(例えば、7月26日付、読売新聞東京版朝刊)、多くの人々が関心を寄せています。貴コンクールが、その高尚な理念と目的に相応しい公共的な意識をもって、弊協会からの上記の質問に誠意をもってお答え下さいますよう、改めてお願い申し上げる次第です。

本書簡の宛先と公表について:
此度のご回答には「職掌上、事務局がお答えします」とございましたが、本書簡は、前回の「要望と質問」と同様に、貴事務局にではなく、貴コンクール委員会宛てにお送りいたします。その理由は次の通りです。
貴コンクールの規約の第3条と第4条によれば、コンクールの運営は「日本音楽コンクール委員会」によって為され、事務局はコンクールの実施を担当するとのことです。本書簡に記しました質問は、コンクールの実施上の案件ではなく、運営上の重要な問題に関するものです。したがって、コンクールの運営に責任を持っておられる貴委員会にお出しするのが適切であると判断した次第です。(ご回答にある「職掌上、事務局がお答えします」とは、事務局が貴委員会の代理としてそれを伝える職務を負っているということである、と理解いたしました。)
尚、本書簡は、当協会の公式の公開書簡として、貴コンクールから頂いたご回答と共に、当協会のホームページで公表するとともに、主要音楽雑誌、主要新聞の音楽担当部署等にも送付いたしますので、その旨お知りおきください。

アンサンブル・ルシェルシュ×日本現代音楽協会共同プロジェクト 若手作曲家参加募集


ドイツの現代音楽演奏団体として世界で活躍するアンサンブル・ルシェルシュの定期公演では、毎回開演45分前に、新作1曲だけの小さな演奏会―Zukunft beginnt 19:15(邦訳「未来は19:15に始まる」)が催されています。そこで演奏されるのは、作曲家とルシェルシュのメンバーとのコラボレーションによって作曲された作品です。この企画のための作曲家を、今回初めて日本から募集することになりました。既に作曲された作品を募集するのではなく、作曲家を募集し、選ばれた作曲家とルシェルシュのメンバーが共に、新しい作品を作り上げていくという趣旨です。 作曲家の選考は、共同プロジェクトとして日本現代音楽協会が行います。[日本現代音楽協会国際部 福井とも子]

【募集内容】
2019年9月~2020年7月にアンサンブル・ルシェルシュが行う4公演において一回につき1名、 計4名の作曲家を募集する。コラボレーションを行う楽器とルシェルシュのメンバーは以下の通り。

1) 2019年10月 打楽器 Christian Dierstein クリスチャン・ディアシュタイン
2) 2019年11月 ヴィオラ Paul Beckett ポール・ベッケット
3) 2020年 3月 チェロ Åsa Åkerberg オーサ・オカベルク
4) 2020年 4月 クラリネット 岡 静代

【募集に際しての条件】 
・演奏会3日くらい前にフライブルグに渡航し、リハーサル及び本番に立ち会うこと。 
・渡航費は作曲家負担。ドイツ国内移動費と宿泊費(3泊4日)はルシェルシュが支払う。 
・作曲過程でのやり取りはSkypeで行うため、その環境が整っていること。 
・作曲料は支払われない。

【応募資格】
2018年12月21日現在30歳以下で(1)(2)のいずれかに該当するもの
(1) 日本国籍を有するもの(海外在住も可)
(2) 日本の音楽大学に在籍している外国籍のもの ※在籍証明書を提出すること

【提出物】
以下を郵送または宅配便等で送付する(持込み、e-mailでの提出は不可)。提出物は返却しない。 
・2013年以降に書かれた室内楽作品かオーケストラ作品、あるいはその両方で計2作品の楽譜
・作曲者略歴とe-mailアドレス
・【募集主旨】の1) ~ 4) の楽器について、コラボレーションの第1~4希望までを記載したもの(書式自由)
・参加料の振込日と振込人名がわかるもの(振込票のコピー、または任意に事項を記載したものでも可)
・日本の音楽大学の在籍証明書(日本国籍以外の応募者のみ)

【審査員】近藤 譲、福井とも子、山本裕之、渡辺俊哉

【審査料】5,000円「三井住友銀行/目白支店/(普)/6360842/日本現代音楽協会」に応募時に送金する(日本現代音楽協会会員は無料)。

【締切】2018年12月21日(金)18時必着

 

送付・問合せ:日本現代音楽協会 国際部
〒141-0031 東京都品川区西五反田7-19-6-2F
電話:03-6417-0393 FAX:03-6417-0394
e-mail:80th@jscm.net Web:www.jscm.net

事務所移転のお知らせ


日本現代音楽協会は、2018年6月1日(金)より下記住所に移転いたしました。電話番号、FAX番号も変更となりました。メールアドレスは変更ありません。

▼新住所
〒141-0031
東京都品川区西五反田7-19-6-2F

▼新電話番号
03-6417-0393

▼新FAX番号
03-6417-0394

開局時間:月〜金10〜17時(祝祭日除く)

第13回現代音楽演奏コンクール“競楽XIII”第1位にヴァイオリンの白小路紗季さん


戦後に作曲された現代音楽作品の演奏を競う「第13回現代音楽演奏コンクール“競楽XIII”本選会」(主催:日本現代音楽協会、審査委員長:近藤譲)が2018年12月16日(日)13時30分より、東京都渋谷区のけやきホールに於いて行われ、白小路紗季(しろこうじ・さき)さん(31)=ヴァイオリン=が第1位となりました。

第2位は栗山沙桜里さん(27)=ピアノ=、3位は池永健二さん(35)=打楽器=と薬師寺典子さん(31)=ソプラノ=。

審査委員特別奨励賞に土橋庸人さん(32)=ギター=、聴衆の投票による聴衆賞には中村栄宏さん(29)=リコーダー=が選ばれた。

表彰式は2019年1月14日(月・祝)東京都内で行われます。

 

前列左から、土橋庸人、栗山沙桜里、白小路紗季、池永健二、薬師寺典子(代理)
二列目左から、山本昌史(コントラバス)、吉川裕之(クラリネット)、佐古季暢子(マンドリン)、上路実早生(ピアノ)、鈴木友裕、前田啓太、中村栄宏
後列左から、赤石直哉実行委員、渡辺俊哉実行委員、北爪道夫、佐藤紀雄、一柳慧、近藤譲、浅岡寿雄、森垣桂一実行委員長

 

第13回現代音楽演奏コンクール“競楽XIII”

主催:日本現代音楽協会

審査委員:
近藤 譲(作曲家・日本現代音楽協会会長)審査委員長
浅岡寿雄(音楽プロデューサー・PMF理事)
一柳 慧(作曲家)
北爪道夫(作曲家・日本現代音楽協会理事)
佐藤紀雄(ギター奏者・指揮者)

日程:
予選 2018年11月2日(金)3日(土)
本選 2018年12月16日(日)

全57組参加 ※ソロも1組と数える。

会場:
けやきホール(古賀政男音楽博物館内/東京都渋谷区上原)

 

 

■第1位(日本現代音楽協会より賞状と賞金30万円)

白小路 紗季(しろこうじ さき)ヴァイオリン(31歳)

桐朋女子高等学校、東京藝術大学卒業。メニューイン国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門入賞後、ABC新人オーディションに合格。Delirium Ensembleのヴァイオリン兼ヴィオラ奏者としてCaspar Johannes Walterを始め数多くの作曲家の作品を『ワルシャワの秋』音楽祭等で初演。べルン芸術大学特別修士課程現代音楽科在籍。石川誠子、原田幸一郎、神谷美千子、漆原朝子、Tianwa Yang、Jörg-Wolfgang Jahnの各氏に師事。

本選演奏曲:
Jörg WIDMANN/Étude VI  “Lullaby for Salome”(2010)

 

 

■第2位(日本現代音楽協会より賞状と賞金10万円)

栗山 沙桜里(くりやま さおり)ピアノ(27歳)

桐朋女子高等学校音楽科、同大学を経てパリ国立高等音楽院に進学し、修士課程を首席で卒業する。その後エコールノルマル音楽院にて1年間現代音楽の研鑽を積む。現代音楽ピアノ国際コンクール(パリ)でグランプリ及びサラベール賞を受賞。その他国内外での受賞歴多数。室内楽フェスティバル(モントリオール)で現代曲プログラムを演奏。その他フランス、日本など各地での演奏会でも積極的に現代曲を取り入れている。ピアノを今川早智子、中村順子、有賀和子、Jacques Rouvier、Hortense Cartier-Bresson、Claire Désert各氏に、現代音楽をFrançoise Thinat氏、室内楽をMichaël Hentz氏に師事。

本選演奏曲:
Edison DENISOV/Reflets(1989)
Einojuhani RAUTAVAARA/Piano Sonata No.2 “The Fire Sermon”(1970)

 

 

■第3位 ※今回は2名(日本現代音楽協会より賞状と賞金5万円を分割授与)

池永 健二(いけなが けんじ)打楽器(35歳)

愛知県立芸術大学を経て、同大大学院修士課程を修了。在学中より数々の演奏会、音楽祭に出演。2007年度アリオン賞奨励賞を受賞。大学院修了後、富士山の麓にて山籠り。ソリストとして自分にしか出来ない世界観を思案、創造しては全国各地で披露し、自分の感性と向き合ってきた。2014年より東京を拠点に演奏活動を本格的に始動。2015年からリサイタルシリーズを企画。これまでに打楽器 マリンバを故 何森博子、今村三明、神谷百子、佐野恭一、深町浩司、池上英樹の各氏に師事。また、打楽器の原点を肌で感じるべくアフリカを旅し、ケニアにてJean Cloud氏に手ほどきを受ける。

本選演奏曲:
Kevin VOLANS/She Who Sleeps with a Small Blanket(1985)

 

薬師寺 典子(やくしじ のりこ)ソプラノ(31歳)

東京芸術大学声楽科卒業。ベルギー政府給費奨学金、野村財団奨学金を得てベルギー留学。ブリュッセル王立音楽院修士課程修了。リエージュ王立歌劇場ラヴェル「子供と魔法」子供役、ロンドンにてモンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」ヴィルトゥ役、アルスムジカ現代音楽祭など数々のオペラとコンサートに出演。これまでに玉木豊、マリアンヌ・プッスール、平山美智子、櫻田亮、ジュゼッペ・サッバティーニの各氏に師事。18/19年度イクトゥスアカデミー生。

本選演奏曲:
Henri POUSSEUR/Mnémosyne(1968)
Luciano BERIO/Sequenza III(1965)
日野原 秀彦/箴言集とやさいたち〜藤富保男の詞と詩による〜(2015)

 

 

 

■入選 ※今回は4名(本選演奏順)

鈴木 友裕(すずき ともひろ)ピアノ(23歳)

本選演奏曲:
金子 仁美/ある日ピアノと(1992)
Brian FERNEYHOUGH/Lemma-Icon-Epigram(1981)

 

土橋 庸人(つちはし つねひと)ギター(32歳)

本選演奏曲:
高橋 悠治/メタテーゼ第2番 (1968)
Claude VIVIER/Pour guitare(1975)

 

前田 啓太(まえだ けいた)打楽器(34歳)

本選演奏曲:
松村 禎三/ヴィブラフォンのために〜三橋鷹女の俳句によせて〜(2002)

 

中村 栄宏(なかむら ひでひろ)リコーダー(29歳)

本選演奏曲:
細川 俊夫/息の歌(1997)
石井 眞木/ブラック インテンション(1975)

 

 

■審査委員特別奨励賞(賞状と一般社団法人日本音楽著作権協会より表彰楯授与)

土橋 庸人(つちはし つねひと)ギター(32歳)

本選演奏曲:
高橋 悠治/メタテーゼ第2番 (1968)
Claude VIVIER/Pour guitare(1975)

 

 

■聴衆賞(本選会にご来場のお客様による投票の最多得票者へ贈られます)

中村 栄宏(なかむら ひでひろ)リコーダー(29歳)

本選演奏曲:
細川 俊夫/息の歌(1997)
石井 眞木/ブラック インテンション(1975)

新企画〈現音 Music of Our Time 2019〉「公募リサイタル」募集要項


〈現音 Music of Our Time 2019〉「公募リサイタル」募集要項

主催:日本現代音楽協会
後援:公益財団法人 サントリー芸術財団

日本現代音楽協会では、現代音楽のレパートリーに積極的な演奏家を支援すべく、当協会主催公演にて自身のリサイタルを企画・出演する演奏家を広く募ります。募集締め切り後に協会理事会にて審査を行い、2019年6月上旬までに二企画の採用を決定し、協会ホームページで公表します。応募者の年齢、国籍は問いません。個人、団体のいずれも可能です。また、演奏分野、演奏楽器に制約はありません(電子楽器、エレクトロニクスの使用も可)。なお、応募は無料です。

●開催日時・会場
2019年11月から12月にかけて開催される当協会の音楽祭〈現音 Music of Our Time 2019〉の中で、下記の日程で行われます。

第1回公演:2019年12月3日(火)19:00開演(18:30開場)21:00終演
東京オペラシティ リサイタルホール

第2回公演:2019年12月9日(月)19:00開演(18:30開場)21:00終演
東京オペラシティ リサイタルホール

★上記のどちらの日程でも出演可能なことが応募の条件となります。

●会場費
上記二公演とも、演奏会当日の午後・夜間枠の会場費を協会が負担します。

●制作費補助
上記二公演とも演奏会制作費補助として、協会より50,000円を提供します。

●チラシとプログラム冊子の制作
〈現音 Music of Our Time 2019〉の共通チラシ、ならびに共通プログラム冊子を協会が用意し、かつ制作費と印刷費を負担します。

●その他の経費
著作権料と会場付帯設備費は出演者が負担して下さい。また楽器借用料(ピアノを含む)、楽器調律料、楽器運搬費も出演者の負担となり、それらに必要な諸手配は出演者が行って下さい。

●プログラムの条件
(1) 原則として、1945年以降に作曲された作品で、2時間内の演奏会(休憩を含む)を企画・構成して下さい。ただし企画の趣旨に沿うものであれば、1945年以前に書かれた作品を若干含む事も可とします。
(2) 初演の作品を1曲以上含めて下さい。(海外で初演された曲の)日本初演も可とします。なお、新作を作曲家に委嘱する場合は、出演者が用意するものとします。。
(3) プログラムの曲目の少なくとも3分の1以上を日本人作品とします(できれば2分の1以上が望ましい)。

●チケットの券売と収入について
入場料は3,000円です。出演者には特にチケットノルマは課せられませんが、極力、券売・集客にご協力下さい。なお、リサイタルで得られたチケット収入は、出演者がその3分の1、協会がその3分の2を収めるものとし、別途に出演料は発生しません。

●応募手続き
2019年4月1日(月)~26日(金)17:00必着です。郵送または宅配便による送付のみとします。以下の書類(書式自由)と資料をまとめたものをお送り下さい。

1 . a: 応募者氏名、もしくは応募団体名とその代表者氏名 b: 応募者(応募団体代表者)の住所、電話番号、Eメールアドレス、FAX番号
2. 応募者(応募団体)の演奏活動実績を中心としたプロフィール
3. 応募者(応募団体)による近年の演奏の録画データ(2曲以上)
※1945年以降に作曲された作品の演奏としますが、リサイタルで演奏を予定している作品以外でも構いません。なお、録画データの提出が困難な場合のみ、録音データでも可とします。
4. リサイタルのサブタイトルと、企画・構成の趣旨を説明したもの
5. リサイタルの全演目と各曲の演奏時間
※未定は一切不可とします。

●応募先・問合わせ先
〒141-0031 東京都品川区西五反田7-19-6-2F
日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
TEL: 03-6417-0393(平日10:00-17:00)
E-mail: 80th@jscm.net

日本現代音楽協会2019年度事業予定


日本現代音楽協会2019年度事業予定

事業部長:佐藤昌弘

日本現代音楽協会ではこれまで、年度内に〈現音・秋の音楽展〉〈現代の音楽展〉という2シーズンの演奏会シリーズを開催してまいりましたが、2019年度より〈現音 Music of Our Time〉と銘打ち、一つの音楽祭として数公演を集中開催することとなりました。

■現音 Music of Our Time 2019(全7公演)
(1)フォーラム・コンサート第1夜 2019年11月28日(木)
(2)フォーラム・コンサート第2夜 2019年11月29日(金)
(3)公募リサイタルVo.1 2019年12月3日(火)
(4)日本現代音楽の遺産(レガシー)Vol.1「日本現代音楽の青春」2019年12月5日(木)
(5)公募リサイタルVo.2 2019年12月9日(月)
(6)第36回現音作曲新人賞本選会 2019年12月18日(水)
(7)現音・音楽づくりワークショップVol.6 “声”のさまざまな可能性にチャレンジ!(仮)
2019年11月~12月の1日
【会場】(1)~(6)東京オペラシティリサイタルホール/(7)未定

二夜にわたる(1)(2)「フォーラム・コンサート」は現音会員の自由出品をプログラムとする演奏会です。

(3)(5)「公募リサイタル」は、現代音楽のレパートリーに積極的な演奏家を支援する新企画です。当協会主催公演にて自身のリサイタルを企画・出演する演奏家を広く募ります。詳しくは募集要項をご覧下さい。

(4)「日本現代音楽の遺産(レガシー)」は、20世紀の邦人作曲家の足跡を回顧する企画です。そのVol.1は「日本現代音楽の青春」と題し、黛敏郎、矢代秋雄、武満徹、林光など、主に故人を中心とした邦人著名作曲家の若き日の作品を特集したコンサートです。

(6)「第36回現音作曲新人賞本選会」は、当協会事務局長の渡辺俊哉会員が審査員長・プロデューサーを務めます。音楽における「新しさ」をテーマとし、演奏会の第1部では今、現在の新しさの表現として作曲コンクール「現音作曲新人賞」の入選作を、第2部では全く対照的な二人の作曲家 H.ラッヘンマンとM.フェルドマンの作品を取り上げ、新しさや価値観の多様性を提示するとともに、聴き手に音楽の“聴取の多様性”ということについて問いかけることを企図しています。

(7)「現音・音楽づくりワークショップVol.6 ~“声”のさまざまな可能性にチャレンジ!」では、現代音楽の代表的な声楽作品と唱法についてのレクチャー・演奏と、“声”をテーマとした音楽づくりワークショップを実践します。

2019年度の当協会音楽祭〈現音 Music of Our Time 2019〉にどうぞご期待下さい。

 

 

※企画内容は2018年12月現在のものであり、変更となる場合があります。

競楽XIII本選出場者紹介〜薬師寺典子(ソプラノ)


Photo by Ayane Shindo

▼本選演奏曲
Henri POUSSEUR/Mnémosyne(1968)
Luciano BERIO/Sequenza III(1965)
日野原 秀彦/箴言集とやさいたち〜藤富保男の詞と詩による〜(2015)

プッスール《Mnémosyne》はギリシャ神話の記憶の女神の名前です。ドイツ語のテキストが入れ替わる度にフレーズが美しく変化していきます。

私達は意味のない印である
私達は無痛である、そして
言葉をほとんど異国で失ってしまった
(Text : Friedrich Hölderlin)

ベリオの《Sequenza III》は、Give me a few words →gi/ me/ woと分解された言葉と感情が極限の部分で接触する、とても情熱的な作品です。

我々にいくつかの言葉をくれ
心配事無しに日が暮れないうちに
家を建てるための真実を
女が歌えるように
(Text : Markus Kutter)

日野原先生の《箴言集とやさいたち〜藤富保男の詞と詩による〜》は、言葉を使用する人の教訓となる箴言集と、やさいたちの愛らしい響きが交互に綴られる、とてもシュールで魅力的な作品です。
心を込めて歌います。お楽しみ頂けたら幸いです。

◎プロフィール
東京芸術大学声楽科卒業。ベルギー政府給費奨学金、野村財団奨学金を得てベルギー留学。ブリュッセル王立音楽院修士課程修了。リエージュ王立歌劇場ラヴェル「子供と魔法」子供役、ロンドンにてモンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」ヴィルトゥ役、アルスムジカ現代音楽祭など数々のオペラとコンサートに出演。これまでに玉木豊、マリアンヌ・プッスール、平山美智子、櫻田亮、ジュゼッペ・サッバティーニの各氏に師事。18/19年度イクトゥスアカデミー生。

▼予選演奏曲
Morton FELDMAN/Only(1976)
Georges APERGHIS/PUB 1(2002)
Georges APERGHIS/PUB 2(2002)

競楽XIII本選出場者紹介〜中村栄宏(リコーダー)


▼本選演奏曲
細川 俊夫/息の歌(1997)
石井 眞木/ブラック インテンション(1975)

「リコーダー」どんなイメージをお持ちですか? 多くの方は小学校で使う教育楽器、古楽がお好きな方は17~18世紀に活躍した楽器というイメージをお持ちかと思います。いずれにせよ日本人ほとんどが吹いたことがある楽器にも関わらず、知られざる魅力がたくさんある楽器であることは間違いありません。
音楽の異種格闘技戦ともいえる“競楽”本選において、初のリコーダー奏者として演奏することができて大変光栄です。
リコーダーのための現代音楽においては、日本人作曲家による作品が世界的に有名です。現代音楽が盛んなアムステルダムでは、古楽と同様の比率でこれらの作品を演奏することが必須とされます。《ブラック インテンション》は昔から多くのリコーダー奏者によって演奏されてきた大切なレパートリー、《息の歌》は新しい可能性を示した作品としてリコーダー奏者にも取り上げられつつある作品です。リコーダーの世界の中でもより見る機会の少ない現代音楽を通じて、この楽器のもつ大きな可能性を少しでも感じていただけると幸いです。

◎プロフィール
三重県桑名市出身。東京理科大学大学院工学研究科電気工学専攻修了。リコーダーの経歴を生かしソフトバンク株式会社にエンジニアとして入社。会社員と演奏活動の両立を続けるも、音楽家へ転向のため退社。岡田文化財団、三重県国際交流財団の助成を受け、オランダ・アムステルダム音楽院リコーダー専攻在学中。リコーダーをE・ボスグラーフ、J・イザック、W・v・ハワヴェ、日置美知代の各氏に師事。音楽理論を土田京子氏に師事。

▼予選演奏曲
中村 斉/バスリコーダーのための ムーブメント(1993)
Isang YUN/中国の絵(1993)より 3. 猿回し
Louis ANDRIESSEN/ENDE(1981)